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太陽光発電とときどき膀胱癌

2010年3月に膀胱癌発覚、2011年3月に太陽光発電設置、そんなUBCの日記です。

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標準治療について

 といっても、いつも書いているような「抗がん剤は止めましょう」的な話じゃないです。

 今日の話は私が現在進行形で治療を受けている、BCG膀胱内注入療法についてです。


 今までも何度か書いていますが、私の通っているT大学病院ではBCGを膀胱内に入れて2時間保持する方法で週1回を8週続けるのがマニュアルとなっています。


 ここで、このマニュアルとなっている標準治療についてふと思ったことがあります。


 上記に書いた治療法というのは、確固としたエビデンス(証拠や検証結果)があるものだと思います。

 まあだから標準治療に選ばれているんですけどね。


 ですが、ここで【エビデンス】というのはなんでしょう?

 ちょっと考えれば当たり前のことなのですが、これは少なくとも【自分自身の結果ではありません】。

 何百人(何千人?)という【他の人たち】の治療結果をまとめたもので、その結果から導き出されたこの治療法のマニュアルはあくまでも【平均的】な結果を元に作られているにすぎません。


 つまり何が言いたいかというと・・・

 具体例を挙げると、まずはこれは医師からも説明のあるように効果のある人とない人がいます。

 次が重要だと考えているのですが、効果がある場合にも8回以下で十分な効果がでる人もいれば、逆に8回で効果がなくても8回を超えたところで劇的な効果が表れる人もいると思います。

 要は、当たり前ですが個人差があるものだと思っています。

 ですが、【マニュアルでは8回】と決められています。


 これが風邪とかあまり重大な病気ではなければいいですよ。

 また、治療に関しても、

 「一週間この薬を飲み続けてくださいね。」
 「途中で治ったと思っても自己判断せず、一週間分は飲みきってくださいね。」

 と言われてもいいですよ。

 おそらく出されるのは抗生物質等の薬で、あったとしてもちょっとした下痢とかで重篤な副作用に至ることはまずないでしょうから。

 また、もし一週間飲んで効果がなくてもう一週間飲むのも、副作用が小さいから問題ないと思います。

 それに、もしそれでも効果がなかったとしても、風邪くらいなら自然に治ることが多いです。
(元々風邪は薬では治らないという話はここでは置いといてくださいね。)


 ただ、癌の治療となるとちょっと違うと思うんですよ。

 その治療が効果がなかった場合には、確実に死が一歩近づきます。

 また、副作用の大きさが通常の薬と比べて桁違いで、重篤な副作用に至る場合も少なくありません。

 それに、大きな後遺症が出る場合もあります。

 さらに、効果がないのに治療を続けるのは、副作用が大きすぎて病気を治しているのか増やしているのかわからないような逆効果になる場合も多いです。


 なので、癌の治療でマニュアルはどうなの?という思いが強いです。

 副作用が強いからこそ、その治療が効果があるのかないのかは早い段階でわかればそれに越したことはありません。

 すでに十分な効果が得られたのであればそれ以上辛い副作用に耐えるのもあまり意味がありませんし、早い段階で効果がないことがわかるのならばそれこそそれ以降辛い副作用に耐えるのは無意味です。
(無意味どころか、効果がないのに副作用で体力を奪われてマイナスの面しかない。)


 最近では治療のオーダーメードという言葉が使われることもありますが、オーダーメードの治療ってその人にあった治療方針というだけじゃなくて、そもそもマニュアルなくできることなら毎回効果を確認して、体調を確認して、それらを総合してフィードバックして次の薬を決めて用量を決めてというように、方針だけではなく方法も個別に管理するべきじゃないでしょうか?

 医療側としては、万人向けの治療法を確立するために、全員に同じ治療法を行ってデータを取りたい気持ちもわからなくもないですが、それはまったく患者側の立場になっていないですよね。


 ちなみに、これは大きい病院になればなるほど、マニュアル化された標準治療をよっぽどのことがない限り最後まで突っ走らせる傾向があるみたいですね。

 特にがんセンターなどは、そういうデータを取らなくてはならない使命があるので、多少の副作用ぐらいでは中止や延期はしないし、途中で効果を判定することもしない、らしいです。
(それがいいか悪いかはご自身で判断してください。)



 今回なんでそんなことを考えたかというと、幸いなことに現在私に症状がまったくと言っていいほどないんですよね。

 排尿痛もないし、血尿もないし、頻尿も感じないくらいです。

 もしかしたらBCG3回目にしてすでに効果があって治ったのか?って思うくらいなんですよ。

 ですが、うちの病院の場合には途中で状態をチェックする検査すらしませんし、もし私がいったん止めて様子をみたいと言ったら「何言っちゃってんの?」くらいの勢いで対応されるのが容易に想像されます。

 もう標準治療は8回終わらせないと意味がないと信じ込んじゃっているのか、それともそこまで頭が悪くなければ病院の方針としてデータを取らなければならない使命があるからなのか、というところだと思います。

 どちらにしても、がん治療に関してはマニュアル化された標準治療というのを止めて欲しいと強く思ったのでした。


 次のBCG治療は火曜日なのですが、そこで今上に書いたような意見を言うかどうかですごく悩みます・・・

 とはいえ、私はへなちょこで気がちっちゃいので、おそらくそんな意見は言えずに8回続けてしまうのだと思いますが・・・

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難しいですね

医師に任せるか?自分の意思を通すか?難しいですね。

うちも来週 BCGの決断をしないといけないけど、副作用のことや、してもしなくてもメリットとデメリットがあるから 旦那の背中を押してあげればいいのか?とても悩みます。

UBCさんの奥さんは 食生活もちゃんとしてくれてて偉いです。わが家は子供もいるし 中心にしなきゃいけないところを模索しながらも時間だけが経ちます…
でも“命”の問題なので 少しでもいい方向を考えないと…泣

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HN:
 UBC
HNの由来:
 Urinary Bladder Cancer
性別:
 男
誕生年:
 1972年
膀胱癌発覚:
 2010年3月10日

若い人の膀胱癌は発症頻度が低いらしいです。
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