まず一番気になっているところは、患者の気持ちを考えてくれないというか、親身になってくれないというか・・・
基本的に患者不在で、ただ単に病気を治すことだけを考えてマニュアルどおりに治療している感がありありなところです。
このことを顕著に感じたのは、今のBCG治療でのことです。
基本的に今の主治医は、何も言わなければBCG治療中は診察すらしないんですよ・・・
私の番がきたら処置室に呼ばれ、BCGを注入されて、はいおしまい、です。
その後、BCGを排出した後も何も話はありません。
(これまでは私が「お願いだから診察してください。」とお願いしてやっと診察してくれる状態)
患者の副作用の様子はほとんど気にしません。
(正確には処置の前にちょろっとだけ「前回はどうでした?」と聞いてくれますが、そこで何を言っても別に処置が変わるわけではありません。)
今の治療がうまくいっているかも、今の時点ではまったく気にしません。
昨日私が書いた典型的なマニュアル的標準治療です。
そんななので、BCG治療もよっぽどのことがない限り8回終了まで突っ走ることに、何の疑問も感じていないように見えます。
肉眼的血尿があっても、それなりの排尿痛があっても、それらはお構いなしです。
(よっぽどのこととは、真っ赤な血尿が出たら延期するかもと言っていました。)
その他に気になったことを羅列すると・・・
・TUR-Bt後の激しい痛みあったときや、血の塊がどぼどぼ出たときに、これらの症状の原因を聞いたのに、その回答は、
「これらは手術が原因ではありません。」・・・
別に手術に問題があったことを指摘したわけじゃないのに、ただ単にこれらの症状が不安だったから聞いただけなのに、なんじゃその回答は?って感じでしたよ。
・TUR-Btのときは手術同意書にサインしましたが、BCG治療のときは同意書がなったけどいいの?
・BCG治療の説明のときに特に副作用の話がなく、こちらが「副作用は?」と聞いて初めて説明してくれる。
・最近話題のがんペプチドワクチンを知らない。
いくらなんでもそれは勉強が足りなくないか?と思いましたよ。
しかも、知らないことを悪びれない。
免疫療法なんて知らなくてもいいのよくらいの勢いでした。
・私が膀胱はできるだけ取りたくないという話をしても、じゃあ膀胱を取らないですむよういっしょに考えましょう、ではなく、すぐに膀胱摘出の話に持って行く・・・
・副作用の激しい痛みやひどい頻尿の話をしても、基本的には「そんなものです。」という回答だけで終わってしまう。
こっちがしつこくなんとかならないか?と聞くと、やっとじゃあこういうのはどうかと提案してくれる。
こんな状態なので、小心者の私には質問一つするのも非常に疲れるんですよね・・・
これは私の考えですが、今の時代、医者って美容院の方と同じだと思うんですよ。
どういうことかと言うと、
「今日はどういう髪型にしますか?」
「○○で○○にお願いします。」
「それなら、少しこうするとお似合いですよ。」
と、さりげなくプロのアドバイスをくれる。
「今日は○○な感じを考えているのですが、どうしたらいいと思います?」
「お客様の場合、こういうのがお似合いだと思いますよ。」
と、プロの目線でアドバイスをくれる。
「今回はお任せで」
と言えば、プロの知識と経験から似合うカットをしてくれる。
医者も同じだと思うんですよね。
医者はプロだから知識や経験がありますので、そのときそのときで最適なアドバイスをいただけることを期待はしますが、それを決めるのはあくまでも患者側だと思うんですよ。
私がすべてお任せでとお願いしたのであれば、今の主治医の方法は正しいと思います。
ですが、私は今は癌という病気に対して、医者のアドバイスを受けながら自分で決定したいと思っているんですよ。
これまでいろいろとやってきましたが、今の主治医にそれを望むのは改めて無理だと悟りました。
今の私の考えですが、今回のBCG治療が終わって、この治療の効果がなく治療後も癌が残ってしまったか、またはいったん癌が消えた後でも再発した場合には、今の主治医からは離れて転院すると思います。
最後に、この本に書いてあった「良いお医者さん」と「良いとは言えないお医者さん」のチェック表を書いて終わりにします。

<良いお医者さん>
・一般常識があって、ものごとを明快に説明してくれる医師。
・人のために尽くすことが自分の天職だと考えている医師。
・常に最新の知識・情報を取り入れている医師。
・技術に優れている(たとえば、問診、視診、聴診、触診、打診によって全身の検査ができる)医師。
・食事などについて、パートナーとして患者の相談にのってくれる医師。
<良いとは言えないお医者さん>
・患者の話に辛抱強く耳を傾けてくれない散漫な医師。質問されると、わけのわからない専門用語を使って答える医師。
・威張る医師。あれせよ、これせよと言うことが大好きで、質問されると怒る医師。「あなたが悪い」という言葉を使う医師。
・専門職として当然知っていなければならないことを知らない医師。
・問診、視診、聴診、触診、打診によって全身の検査ができず、的確な診断をくだすことができない医師。
・病気の根本的な原因に関心がなく、ひとまず症状を抑えて様子をみる医師。患者が次に言葉を発する前に処方箋に手を伸ばす医師。
あなたの主治医はどうですか?
[5回]
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