左にあるカテゴリーの中で「癌治療に関する情報」のところでは、私が読んだ本の中やネットで調べた情報の中から参考になりそうなことをピックアップして紹介していきたいと考えています。
ただし、最初に断っておきますが、ここに書くことはあくまでも医学に素人の私の考えなので、これらが絶対に正しいということはありませんのでそのあたりは誤解のなきようお願いいたします。
がん治療というものは、現時点では確実に治るというような治療法は確立されていませんので、そういう意味でも絶対に正しい治療法というのはないと思っています。
さらには、何度かここでも書いていますが、基本的には私は標準治療というものをあまり信用していないというスタンスなので、書く内容もそっちに偏ったものとなると思います。
そのあたりをご理解いただいたうえで読んでいただければ幸いです。
ちなみに標準治療という言葉は、私は「点滅信号もみんなで渡れば怖くない」という意味で捉えています。
この意味は、「標準治療とはエビデンスが出ている中での現時点でのベストな治療法で、この治療法を用いている限りならたとえ悪い結果が出たとしても、少なくとも文句を言われることはない。」という感じでしょうか。
そして、この「エビデンス」というのがなかなかやっかいな代物で・・・
例えば、BCG膀胱内注入療法で考えてみます。
BCG治療は、BCG 80mgを膀胱内に注入して2時間保持し、それを週1回を8週間繰り返すというのが今の標準治療だと思います。
ただし、人間すべて同じではありませんから、なかにはこれで副作用が大きく出てしまう人もいると思います。
もちろん、その副作用が本当に重篤なものだった場合には即中止だと思いますが、それが個人の感じ方のレベルであった場合には、説得して最後までやり通す事が多いと思います。
それが標準治療ですから。
80mgを40mgにしたり、2時間保持を1時間にしたり、8週間を6週間にしたり、ということはエビデンスがないということでやらない医師も多いと思います。
(最近では容量を減らしたり回数を減らしたりしたエビデンスも出てきているのでこの限りではありませんし、医師によってもこの限りではありませんが)
これが極端な話かはわかりませんが、容量を減らしたり回数を減らしたりしたことでエビデンスどおりの結果が得られないことは怖がりますが、標準治療どおりのことを押し通してそのせいで重篤な副作用につながったとしてもそれは「これが標準治療だから仕方がなかった」という台詞が使えるから怖くない、というようなことが標準治療だと思っています。
しかも、標準治療を押し通せば(患者側もたとえどんなに辛い副作用だったとしてもそれを耐え切れば)、癌が完治する確率が高いならばこれも一理あると思います。
ですが、数あるがん治療の中にはそういう治療ばかりではないものあります。
というか、そういう治療ではないものが多いと思います。
もしその治療法が、癌に対して確実に効果はあるがその効果は平均して数ヶ月延命するだけ、しかしそれに対して治療の副作用はかなり辛い、という内容だったらどうでしょう?
もちろん、それでもこの治療法を受ける受けないは人それぞれだと思いますが、少なくともそういう事実をきちんと知っておきたいとは思います。
これは標準治療だからといかにも効果が絶大だみたいな言い方をしておいて、実は効果がそれほど高くないというような中身を覆い隠されたように使われるのはちょっと嫌だと思いませんか?
なんか、文章が下手でうまく伝わっているかわかりませんが、そんな気持ちがあるのでこのカテゴリーでは癌の治療法について私の思ったことを少し書いてみたいと思います。
[2回]
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